TATEYAMA　GARAGE　備忘録

墨付けとは

木材に、切断したり穴を彫る場所を

墨で線引きする作業である。


図面を見ながらそれを木材に書き写すだけ

と思いながら、それがなかなか難しい。


なにせ実物は3Dなのだ。


これがこっちにきて、こことここが繋がって･･･


と図面とにらめっこし、たまにはひっくり返しながら考えていると

だんだん混乱してくる。


わかったつもりでさっさと墨をつけていると

ホゾ穴の位置が違ったり、向きが逆だったり。



また木材は全て真っ直ぐとは限らない。


乾燥で反り返っているのがほとんどだ。

どの位置でどの向きで使うかも考えなければならない。


体を使うより、ある意味疲れる作業だ。





うーん、我ながら字が汚い。


墨は自分が分かればいいと言うものでもない。


自分が墨付けした木材を他人が加工する場合もあり得る。


そのために「合印」というお互いに分かる共通の印を

線と一緒につけておく。


そして番付を記しておく。

縦列と横列を「いろはにほへと」と「一二三四･･･」にふりわける。

たとえば「い一」は一番上の一番右。
　　　　　
　　　　「い二」は上から二番目の一番右。

　　　　「ろ三」は上から３番目の右から二番目。

そうやってその木材がどこにくるのか配置が分かるようにしておく。




今はただの並んだ木材。


これがどうやって家になっていくのか。


次回

加工の巻




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